父の死と医療人「伊藤 剛」先生

(3/24)は父の命日でした。3年前に他界した父からのメッセージ。
それは、朝日新聞の紙面での内容。

朝日新聞2007年(平成19年)3月24日 土曜日 13版

患者の喜びを生きがいに
患者さんに共感し、信頼されることから始まる。

医療人にとって何よりも大切なことは、患者さんに共感できることだと、私は考えています。
心の痛みを受け止めるのも、気持ちを向上させるのも、ささいないことから病状を読みとるのも、患者さんと同じ立場でないとできないからです。

よく患者さんを自分の家族と思いなさいと言いますが、それは大変なことです。でも患者さんも自分のかけがえのない同じ時代の同じ時間を共有して生きている仲間なんだという気持ちを持つこと。これが共感です。

自分だっていつ病気やけがで入院するかわかりません。いまはお世話する立場でも、明日は自分が患者になる可能性があるからです。
そうした気持ちがあれば、患者さんが本当に望むこと、必要としていることは何なのかが見えてくるのではないでしょうか。

しかし病気を治すのはあくまでも患者さん自身の体であり心です。医療はそれがうまくいくようサポートするだけです。
最善の医療を行なうためには共感だけでなく、患者さんの信頼と協力が必要なのは言うまでもありません。

そのためには、常に相手の人格を尊重すること、これは医療人である前に人間の基本として心がけてほしいことの一つです。

患者さんは、いまは自分で体を動かすことが出来ないかもしれない、食事もままならないかもしれない。でも多くの方は、人生経験を積み社会を支えてきた人たちです。

患者さんに対して、おじいちゃんと呼びかけたり、子どもにしゃべるような言葉で話しかけたりするのは、親しみでも優しさでもありません。場合によっては患者さんを傷つけてしまうこともあるのです。
だから患者さんに対しては、丁寧語を使うことを忘れないでほしいですし、敬意を持って接してほしいですね。

医療を目指す人は、患者さんの喜びに生きがいを見いだせる人、患者さんの笑顔を自分のエネルギーにできる人だと思います。その気持ちを忘れることなく、常に理想を持ち、自分でなければできない看護、治療を目指して、医療人としての人生をまっとうされることを願っています。

と、記載してあったのは、社団法人北里研究所 東洋医学総合研究所 伊藤剛先生です。

私はこの記事を呼んで、職種は違いますが、美容師の仕事をしていて、常に自分にも言い聞かせ、スタッフにも言い続けて来たことが、書かれていました。

3年前のこと。ハッキリ言って医療ミス!と、ドクターの人間性。
最後まで責任を持って看ていくと言った執刀医は、動物以下の扱い。緩和ケアと新薬に対しても、知識不足!これで大学病院!

真面目で優しく、家族を一番大事に思う父がどうして…
忘れられない父の死。病院に対してもドクターに対しても、腹立たしい思いを忘れることが出来なかったのです。

つい最近の非常識な話です。父の亡くなった病院関係者から母の元に電話がありました。
お元気ですかと?電話は今始まったことではなく、父の葬儀後も電話の内容は、母への気遣いの電話とは思えない内容です。
“病院の近くまで来られたら、お茶でもしませんか?”こんな非常識があっていいのでしょうか?

この3年間母から、父の運命だったと言われても納得する事は出来ず、どんなに思っても父の声は心の声、少し照れたようなあの笑顔も、私に穏やかになれと言う、微笑みにしか思えなかった、自分がいました。

私の父は恨みとか、妬み、争い事をとても嫌い、たとえ何か失敗をしても、“わざとする訳でもなく、好き好んでする人はいない。済んだ事にごちゃごちゃ言うな!苦しいのは本人やから…”と。言う父。

余命の告知をされた時も、気丈に振るまい、私達がドクターに噛み付くように言うと、父は母の洋服の袖を引っ張り、うつむき寡言に“やめてくれ”との言葉なしの表現。自分の命がかかっていても、最後まで争いだけは嫌がる父でした。

伊藤 剛先生の医療人としての記事に共感できたこと。それは、朝日新聞を見ない私は、父の命日(3/24)にこの記事が記載されてあり、読み返すうち、今までの父に対する病院の扱い、そしてドクターへの不信感が和らぎました。

私の心の中で、憎しみと、許せないの、文字は消えなかったのです。が、父が生きていたら、きっといつまでも、“言うな”と言われていたことでしょう。
誰でも一生懸命頑張っている。苦しいのはお前だけではない。精一杯皆生きている。そんなに人を恨むな。と、父に教わった気がしました。

人を思いやる気持ちは常に同じだと再確認しました。ありがとうございました。

私はこの記事を読んで、離れ離れになった父との距離も、こんなに近く感じ取ることが出来、病院そしてドクターへの安心感が持てました。

今苦しんでいる方、このように頑張っているドクターはきっと沢山いらっしゃると思います。私は実体験者としてだから言えます。信頼のおける病院とドクターは、やはり病気になった方が選ぶべき事だと思います。

きっと見つかります。素晴らしい病院とドクターに出会えることが…

今回記事を載せることで著作権の問題があるので、記者さんを探していただいた朝日新聞社の知的財産センターの方々お手数おかけしました。早速の対応ありがとうございました。

そして、社団法人北里研究所 東洋医学総合研究所 伊藤剛先生、私が物の見方考え方を変えることが出来、本当に感謝しています。ありがとうございました。

そして、この気づきへの両親へ感謝。

最後に
最初の主治医だった内科医のドクター。あんなにめちゃくちゃに言ったのに、最後まで父を看取ってくれ、葬儀、一周忌にも自宅へ来てもらい、お手紙もいただきました。今だから言えます。心からありがとう。と…

 

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